車を走らせること3時間半。高知県へ行ってきました。昼間うろちょろ遊んだ後,泊まる予定のキャンプ場の視察を済ませ,次の目的地,漁港に到着。
そうです。釣りです。
釣った魚を刺し身にして食べたい。獲物は小さくても大きくてもよい。小さい魚でも,うまく捌けば半身が刺し身となる。とにかく今晩のメインディッシュをゲットせねば!
・・・というわけで,とにかく釣ります。
釣り場に着くと,なにやら電線にぶら下がっている物体が・・・。
なんだこれは・・・。
アジの干物です(^^)
釣り糸にぶら下がるいい感じの干物。最悪はこれを頂いて帰ろうかなどと考えましたが・・・・・いいえ食べたいのは干物ではありません。刺し身です。刺し身なのです!
人もまばらな漁港。果たしてうまく魚は釣れてくれるだろうかと,日も傾きかけた漁港で多少の焦りを感じながら仕掛けを作り,海へ投入。
すると・・・・・
来ました!
20cmぐらいの・・・なんだろう。
そして,
15cmぐらいの・・・なんだろう。
さらに,
おお,君のことは知っている。高級魚ガシラくんじゃないですか。うれしい出会いです!
というわけでガシラを含め何匹かgetした後のことでした。私の目の前にあいつが現れたのは・・・。
それが・・・
この人(魚)です。
あなたは,もしや・・・あの,その・・・ゴ・ゴ・ゴ・・・ゴンズイさん?
ヒレに毒を出すトゲを持ち,誤って刺されると激痛が走るという,あのゴンズイさんですか?ひええ~~!どうしよう・・・。しかし,迷っている暇はない。針を外さねば。
そおっと優しく足で体を踏み,針を外そうとすると・・・
ピョン!
うわっ!跳ねた!
怖い・・・。
その後も針外しに四苦八苦していると,どこからともなく声が。「何が釣れたんか?」車で通りかかったおじさんでした。
「ゴンズイです。毒があるので,なかなか針が外せなくて。」
「これ使ってみ。」
車から取り出してくれたのは,先が曲がったニッパーのような道具。「ありがとうございます。」
それでもこわごわもたもたしていると,おじさん手伝ってくれました。針外しを持っている私に,「それで,口開けといて。」
「ヒレに毒があるから気をつけてください。」の声掛けに,あまり恐れる様子もなく無言でニッパーを扱う職人の手さばき・・・。
外れました。
「ありがとうございます!」
「仕事しに来たんやけど,誰もおらんき,今から高速で帰るわ。」
「お気をつけて!」
感謝の心で打ち震えつつ,神々しい作業車を見送った私は,「あんな人に私もなりたい。」(宮澤賢治風)と思い,また釣りを再開したのでした。
最後に大物を釣ってやる。そしてキャンプ場に向かおう。いい人に出会った。温かく穏やかな静寂が胸の中に染み渡っていく。夕暮れの漁港がセピア色の懐かしくもどこかで見た旅景と重なる・・・。
ぐぐっ。
竿が曲がる。大物か!
これはやったぞ!
今日の釣りに勝った!私は勝ったのだ!
勝利者なのだ!
・・・
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・ゴンズイの2連チャンでした。
完敗・・・(・_・;)
食べてやる!食べてやるぞ,こうなったら。ゴンズイめ。食べてやるのだ。
その後はゴンズイフィーバー。釣れるわ釣れるわ。全て良型のゴンズイ。ゴンちゃんの入れ食い。だんだんと底なしの恐怖を感じ始めた私は,ゴンちゃんを1匹だけクーラーボックスに閉じ込め,キャンプ地へ向かったのでした。
左下が最初に釣った魚(あとで調べるとクロサギでした)左上がカゴカキダイ(これもあとで調べました)右上がガシラ。そして,右下がゴンちゃんです。
いただきま~す!一番甘みがあって美味しかったのは,クロサギでしたが,ゴンちゃんもなかなかもちっとしていける!今度は,怖がらずにたくさん釣って帰ろう!
ゴンちゃん待っててね。
全ての魚たちに感謝!そして,親切なおじさん,ありがとう!
(車中泊マットのご紹介)↓
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