(この記事の下部に,私の関連動画(YouTube)へのリンク等がありますので,合わせて見ていただけると、実際に覚えていただけると思います。)
木の名前を覚えると,周りの景色の見え方が変わります。
私は以前から,木の名前を覚えたいと思っていましたが,野草に比べて特徴が捉えにくく,なかなか覚えることができませんでした。

「どうしたら、違いがわかるのだろう。」
まあ,とにかくよく観察してみることから始めようと,1本1本の木を眺めてみました。
でも,やっぱりよくわかりません。そこで、樹木名の札がかかっている公園へ行き,樹木名をメモすると同時に葉の写真を撮り,家に帰ってからパソコンで写真を拡大して見てみました。
すると,それぞれの葉に特徴があることが少し分かりました。色,質感,鋸歯のあるなし,葉脈。写真からですが,並べて見比べてみると,違いがなんとなくわかります。
私は,特徴の分かりやすいものから覚えていこうと思い,まずは一つの樹木に着目しました。

クスノキです。これですね。
葉の下の方から3つに分かれる特徴のある葉脈。この特徴を覚え,近くの公園で同じ葉を探しました・・・。
ありました。写真と同じ特徴の葉脈です。クスノキという木と知り合うことができた瞬間でした。
樹木を見るとき,季節によっては花が咲いていることもあれば,実がなっていることもあります。でも,その時期は短く,一年を通して樹木を見分けるための決定的な手段とはなりません。
ところが,ついている葉一枚で見分けることができれば,これはほとんどの季節で有効な手段となります。冬には葉を落とす落葉樹であったとしても,落ち葉を見ればその上には,落とし主の木があるはずです。
葉をよく観察すると,木の種類によって見事なまでに一枚一枚特徴が違っています。
とりあえずは,木の名前が書かれた公園などへ行き,葉を写真に撮ることから始めるといいと思います。
そして,自分なりにこれだと思う特徴を見つけ,別の場所へ行って,その葉を探してみる。まずは1つ。そして2つ・・・と少しずつ覚えていきます。
最初は,身近な木から始めるといいでしょう。「この名前,聞いたことある。」という木のほうが,覚えやすいです。
写真ではわかりづらい葉の質感や厚みなどは,手にとってみるとさらに特徴の違いに気づきます。
それらの特徴をつかめば,さらに正確に見極めることができ,もう似たような木と間違えることはありません。

「ニレ科エノキ。写真では分かりづらいですが,葉は左右非対称で,縦に半分に折ってもぴったりと重なりません。」
木の名前を覚えるのは,知り合いや友達が増えていくのと似ています。ある程度知り合いが増えると,いつも通っていた道や通りかかった公園が,それまでとはまったく違った風景に見えます。
なぜなら,それまで他人ならぬ他木だった木々たちが,たくさんの自分の知り合いになるのですから。
「エノキが実を付け出したな。」
「コブシに花が咲いたな。」
と、季節の移ろいも木を通して感じられるようになると,自然の息づかいがうれしく、いつもの道も歩くだけで楽しいものになるはずです。
偉そうなことを書きましたが,私にもまだまだ覚えていない木があります。
木の知り合いが,またこれからも増えるといいなと思っています。
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