植物の名前の付け方には,どうしてそんな名前になったの?と思うものがあります
また,その逆に言い得て妙,なるほどと思うものもあります。
また,なるほど・・・と思うものの中にも,ちょっと可哀想な名前をつけられたものもあります。
例えば,「チチコグサモドキ亅。
チチコグサに似ていますが違いますという意味です。タチバナモドキなども同じです。
可哀想レベルで考えると,もっと同情したくなるのは,「ニセアカシア亅。
同じマメ科のアカシアに葉が似ているということで付けられたようですが,「ニセ」物とはやっぱり同情します。
究極の可哀想レベルでいくと,「ヘクソカズラ亅。
…これには可哀想すぎてかける言葉が見当たりません。
さて,写真の花は「フサフジウツギ」。
花は「フジ」のようで,葉は「ウツギ」のような植物ということで,考え方によってはこれもちょっと借り物っぽい気もしないではないですが,よく特徴を表しているとも思います。
小さい花が房のように咲いています。
園芸の花として「ブッドレア」の名前で流通しています。この名前は,イギリスの宣教師で植物学者でもあるバドル(Budlle)さんにちなんだものだそうです。
英名は,バタフライブッシュ。
この花のように小さい花が集まって咲く花は,その多くがチョウに好まれます。
一度この花を見つければ,一箇所でたくさんの蜜を吸うことができるからでしょうか。
アオスジアゲハなどが,一心不乱に蜜を吸っている様子がよく見られます。
ランタナなども同じですね。
花の中央が赤黄色っぽくなっているのは,チョウたちに「ここに蜜がありますよ。」というフサフジウツギなりのアピールでしょうか。
チョウを庭に呼びたいと思うならば,植えるのにはうってつけの植物でしょう。
バタフライブッシュ。
なるほどです。
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