植物にとって日光はとても大切です。よりたくさんの光を浴びて光合成を行い,養分を作り出して植物は元気に生きています。
葉にできるだけ光を当てることができれば,よりたくさんの養分が得られますが,周りに競争相手がいるとたいへんです。ほかの植物より少しでも高く茎を伸ばさなければ日光は自分のものにはなりません。
動物にとってもそうですが,寒い冬は植物にとって我慢の季節でしょう。
弱い日差しを少しでも吸収しようと,タンポポやナズナは地面に精いっぱい葉を広げ,ロゼットと言われる姿で冬を越し,暖かい春が来るのを待ちます。
ところで,樹木の葉を観察していると,一本の木の中でも葉の大きさが少しずつ違うように思えます。中には他とは違ってびっくりするぐらい大きい葉が見られることがあります。そんな葉は,たいていほかの葉の陰になっていて,日光が当たりにくい場所にある葉が多いです。きっと光が当たりにくい分,葉の面積を大きくして,できるだけたくさん日光を吸収しようとしているのかもしれません。
さて,私はクズの葉を見ていて「なかなかやるねえ。」と以前から思っていました。
クズの葉は3枚セットになっているのですが,上の2枚の葉は下の葉に重ならないようにチョキの形になっています。これが,下の葉のような形だと重なってしまい,日光に当たらない部分が出てきます。うまく重ならないようにこんな形にしたのだとしたら,「お見事!」と拍手を送りたくなります。何か別の理由があるのかもしれませんが,この形やっぱり見事です。
いろいろな工夫をしながら,植物は一生懸命生きているのですね。
ちょっと遅めの花も咲いていました。
下から咲いていくので,まだ上の方はつぼみですね。
つるも元気に伸ばしていました。
私は,春先の柔らかいつるをちょっとだけ頂いて,天ぷらにして食べたことがあります。
繁殖力の強いクズだけに,元気が出そうな気がしました(^^)
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