私の本業(行政書士)のページはこちら
植物(樹木・野草)観察会in神戸

神戸で植物観察会をしたいな~と思っています。植物の名前を覚えたい人など、興味のある人、参加しませんか?もちろん無料です。公園などをゆる~く回って、植物の名前など楽しく確認出来たらいいです。日時を決めたいので、参加したい人、メッセージください(^^)/(題名とメッセージ本文のところは、「観察会について」と入れていただければ、またこちらからメールいたします。お名前は、ペンネームでも結構です)(当サイト「自然とあそぼう。」管理人54才男(^^♪神戸市在住)

メッセージはこちらのページから

野生のキノコを食べるとき

キノコ

(今回の記事は,あくまで私個人の見解ですので,決して鵜呑みにされることのないよう,くれぐれもよろしくお願いいたします。)

野生のキノコを食べるのには,かなりの勇気が必要です。

なぜならそれは,もしかすると命に関わる危険性のあることだからです(^^)

断言しますが,間違っても,安全を確認できないキノコは口にすべきではありません!

食べられるのか,食べられないのか,はっきりとは分からない段階で野生のキノコを食べることは,たいへん危険な行為と言えるでしょう(^^)

ところがです。

経験のある人は分かると思いますが,山に出かけ,自分で採ったキノコを食べるということは,ほかのことには代えられない何とも魅力のある行為なのです。

食べられそうなキノコだなと思うキノコを採取し,家に持ち帰ってスマホやパソコンに向かい,調べに調べる。

そして,まあまず食べられるキノコに間違いはないと確信した瞬間,どこからともなく悪魔の囁きが聞こえるのです。

「このキノコ,食べてみないかい?」

そして,悪魔は続けます。

「どんな味だと思う?」

「美味しいかもよ〜。」

そんな言葉を耳元で囁かれると,ぎりぎりのところで食べないでおこうという選択をしていた心は,脆くも崩れ去りそうになるのです。

食べてみたい・・・。

それは,人間の飽くなき食に対する数々の挑戦の歴史なのです。

本来,人のもつ食に対する好奇心は消え去ることはありません。

食べるか!  食べないか!

魅惑の好奇心を撫で回す何かが,野生のキノコには秘められているように思われるのです。

私は,ほぼ100%間違いないと確信しながらも,頭の片隅には「本当に大丈夫なのだろうか。」という僅かな疑いを抱きつつ,恐るおそる初めてのキノコを口にするのです(^o^)

そしてそれは,未だかつて味わったことのないスリルをかき集めたような,ある種の興奮を伴う未知の領域への挑戦なのでした。

そのようにして,私は20種類以上の野生キノコを食べました。

幸い,未だかつてキノコの毒にあたったことはなく,次の日も元気に太陽の光を浴びることができています(*^^*)

さて。

私がこれまでこうして無事に美味しくキノコを食べてこられたのは,生来の用心深さがある訳でもなく,未知のキノコをも見分ける鋭い野生の勘をもち合わせているわけでもありません。

それは,はっきり言って,たまたまなのです(^o^)

でも,そのたまたまは,まったく根拠のないものではありません。

日本の国内ですら,まだ未知のものがどれだけあるかわからないキノコ(菌類)の世界。

どれだけの確信をもって間違いないと心得ても,野生のキノコの同定に100%はあり得ないのです!

つまりは,野生のキノコを食べるということは,常に幾ばくかの危険を伴う行いであることに間違いはないのです。

誰に勧められても,または止められても,はたまた自分で調べて確証をもって食べたとしても,食べるのはほかでもない自分なのです。

野生キノコを食べるまでの過程について,少しまとめてみます。

まず,これまで見てきた図鑑の中で,食べられるとされているキノコに似たようなキノコがあれば,とりあえず採取します。

次に,図鑑やいろいろなサイトで検索し,似たきのこの情報を集めます。特に似たキノコの中に毒キノコはないかを徹底的に調べます。例えば,エノキタケと似た毒キノコには,ニガクリタケやコレラタケなどが挙げられます。では,それらの毒キノコとエノキタケはどこが違うのか。エノキタケには,「柄の部分にビロードのような茶色く短い毛が僅かに生える」といった具合です。

見当をつけたキノコの画像をいろいろなサイトで徹底的に見あさり,もう一度実際に採ってきたキノコと見比べる。ただ,写真では色や質感が実物とは若干異なる場合も多いので,採ってきたキノコの写真を現地で撮っておいて,その写真とネットの写真を見比べる。(この写真同士の見比べは,結構精度の高い同定の資料となります。)

以上のことを,時間を焦らずじっくり,自分の納得がいくまで時間をかけて行います。

多分この時点で,自分の中ではある程度の確信めいたものが形づくられます。確率で言うと,99%を超えた感覚でしょうか。

ここまで書いてきて,お伝えするのに大切なことを忘れていたことに気づきました。

それは,「野生のキノコを食べる」ということに対する私のこだわりです。

「決して,キノコに詳しい人に答えを求めない」こと。

これは私にとって,未知のキノコを食べるという楽しみの過半数を失う行為なのです。

自分で調べ,自分で納得して未知のキノコを食べるからこそ,そこに喜びがあるのであって,詳しい人に解答を求めてしまっては,何もなりません。自分で採ったキノコを「自分の力で調べて食べる」ということこそに最大の魅力があるのです。ただ食べることが目的ならば,キノコ採り名人について歩き,教えてもらったうえで採って食べれば,ことは簡単に済むことなのです。

というわけで,私はあえて遠回りをしながら,キノコを食べる楽しみを味わうのです。

話は戻ります。

そうして,99%間違いないと確信したキノコ。

さて,残すところ食べるために必要なのは,何でしょうか。

それは,勇気です。

これで食べてあたったとしても,決して後悔はしないといったところの決意をもって,最初の一切れを口にします。

当然,味についても調べているので,この一口で確信は最高潮に達します。

でも,念には念を入れて1本だけを味わいながら食べ,それ以上は食べません(^^)

次の日,なんともなければ,ほぼ私の未知のキノコへの挑戦は達成したことになるのです。

 

これだけ調べて一度食したキノコは,忘れることはありません。

そしてそれは,自分の財産となるのです。

ただし,これはあくまで私見です。

より安全にキノコを食べることを楽しみたいと思う方は,どうか絶対に専門の方の同定を待ってから食してください。

というか,絶対にそうされることを強くお薦めいたします(*^^*)

コメント